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鎮痛薬の種類

2023.02.02 | Category: 頭痛

肩こりなどの症状でご来院される方に問診を致しますと、決して低くない確率で頭痛の訴えがあります。

個人差はありますが、定期的に繰り返す頭痛のため、問診の際に一様に「片頭痛持ちで」とお話されます。

詳しく伺ってみると、特に病院で診断を受けているわけではなく「慢性的な頭痛≒片頭痛」と解釈さてれいる様です。

病院に受診していない場合、ほとんどの方は市販の鎮痛薬で対処することになると思いますが、ご自身の頭痛のタイプによって服用すべき薬の種類も違ってきますので以下を参考にしていただけたらと思います。

 

頭痛薬を選ぶ際の基準とは?

頭痛を抑えるために市販の頭痛薬を使用するのも一つの手段ですが、頭痛の種類により選ぶ基準が異なるほか、頭痛薬の鎮痛成分にもいくつかの種類がありますので、頭痛薬の用途を理解しておくことが重要です。

◆症状から頭痛薬を選ぶ

頭痛は症状によりいくつかの種類に分類することができます。それぞれの症状や特徴を理解し、正しい対処法を身に付けましょう。

①緊張型頭痛
頭痛の多くはこれに該当し、後頭部や頭全体が圧迫されるような痛みや、肩や首のこりを伴う症状が特徴で、同じ体勢を長時間続ける事による血行不良や、精神的なストレスなどが原因と考えられています。また、緊張型頭痛はプロスタグランジンと呼ばれる生理活性物質が痛みや炎症を引き起こすとされています。
そのため、プロスタグランジンの生成や痛みなどの症状を抑える作用を持つ、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が含まれる頭痛薬(イブプロフェンやアスピリン)、抗炎症作用がほとんどなく、中枢性の作用で痛み・熱を抑えるアセトアミノフェンなどの頭痛薬が効果を発揮します。

②片頭痛
緊張型頭痛の次に多く見られる頭痛で、特に20〜40代の女性に見られます。頭の片側または両側がズキズキと脈打つように痛み、頭蓋骨内の血管が何らかの理由で急激に拡張し、神経が刺激され炎症を起こすことが原因と考えられています。また、片頭痛の場合は市販薬では大きな効果が期待できず、医療機関に受診したうえで「トリプタン系」の頭痛薬を処方してもらいましょう。

③群発頭痛、二次性頭痛
群発頭痛は20~30歳代の男性に多く見られ、特定の期間や時間帯など周期的に片方の目の奥が激しく痛み、1~2時間続いた後に自然と治ります。
二次性頭痛は、くも膜下出血、脳腫瘍などの病気や脳の異常などが原因となり発症する頭痛です。どちらの頭痛も市販の薬では大きな効果は期待できないため、医療機関での適切な治療が必要となります。

◆成分から頭痛薬を選ぶ

頭痛薬の鎮痛成分にもいくつか種類がありますので、自身の体に合ったものを選びましょう。

①ロキソプロフェン
頭痛薬としてよく挙げられる「ロキソニン」に含まれている主成分です。頭痛の原因となるプロスタグランジンの産生を抑えるほか、解熱、消炎、鎮痛作用をもち、即効性が高く他の頭痛薬と比較して胃への負担が少ないとされています。OTC(市販)医薬品の分類では「第一類医薬品」とされているため、薬剤師がいる店舗でのみ購入することができます。

②イブプロフェン
炎症・痛み・熱などを抑える代表的な鎮痛成分で、さまざまな鎮痛薬に配合されています。効果が浸透するまでに比較的時間がかかりますが効果の持続性が高く、ロキソプロフェンよりも効果持続時間が少し長く、「第二類医薬品」のため薬剤師が在籍していない店舗で安価で購入可能です。

③アセトアミノフェン
上記のロキソプロフェンやイブプロフェンとは異なり、皮膚の血管を広げて熱を放散させる作用や、脳の痛みの感受性を低下させる作用がありますが、対症療法薬として扱われるため、頭痛そのものの原因を治すことを目的としていません。即効性が高く、胃への負担もほとんどないため、15歳以下の小児への使用や、長期的に服薬することに適した安全性の高い成分です。

(医学ボランティア会 病気の基礎知識より引用)

 

お店でよく見かける解熱鎮痛薬の分類(令和4年10月25日時点)

○このリストは製品や成分、注意事項の一部の内容をまとめたものであり、全てを網羅したものではありません。購入の際は薬剤師や登録販売者に相談して購入するようにしてください。
○ブランド名が同じでも、アルファベットや「新」などが付いていると違う製品になり、成分や対象年齢などが異なることがあります。製品の内容をよく確認し、薬剤師や登録販売者に相談して購入するようにしてください。パッケージは異なることもあります。

主な有効成分 製品名 対象年齢 写真 含まれる有効成分 飲んではいけない人
NSAIDs 眠くなる成分 カフェイン 胃粘膜保護成分
アセトアミノフェンのみ タイレノールA 15歳以上
ラックル 15歳以上 フェニルケトン尿症の人
バファリンルナJ 7歳以上
小児用バファリンCII 3~14歳
小児用バファリン
チュアブル
3~14歳
こどもパブロン坐薬 1~12歳
など
アセトアミノフェン+NSAIDs セデス・ハイ 15歳以上
セデス・ハイG 15歳以上
ノーシン 15歳以上
ハッキリエースa 11歳以上
 
ナロン錠 8歳以上
新セデス錠 7歳以上
など
※15歳未満の小児で水ぼうそう又はインフルエンザにかかっている又はその疑いのある場合は、薬剤師等に相談してください
イブプロフェンのみ リングルアイビー 15歳以上
出産予定日12週以内の妊婦
リングルアイビーα200 15歳以上 出産予定日12週以内の妊婦
胃・十二指腸潰瘍、肝臓、腎臓、心臓又は血液の病気、高血圧の人、ジドブジンを投与中の人
など
イブプロフェン+
その他の成分
イブA錠 15歳以上
出産予定日12週以内の妊婦
イブA錠EX 15歳以上 出産予定日12週以内の妊婦
ノーシンピュア 15歳以上 出産予定日12週以内の妊婦
メリドンEV錠 15歳以上 出産予定日12週以内の妊婦
イブクイック頭痛薬DX 15歳以上   出産予定日12週以内の妊婦
イブクイック頭痛薬 15歳以上   出産予定日12週以内の妊婦
ディパシオIPa 15歳以上   出産予定日12週以内の妊婦
など
イブプロフェン+
アセトアミノフェン
バファリンプレミアム 15歳以上
出産予定日12週以内の妊婦
バファリンプレミアムDX 15歳以上 出産予定日12週以内の妊婦
胃・十二指腸潰瘍、肝臓、腎臓、心臓又は血液の病気、高血圧の人、ジドブジンを投与中の人
バファリンルナi 15歳以上
出産予定日12週以内の妊婦
など
イブプロフェン+
その他のNSAIDs
ナロンエースT 15歳以上
出産予定日12週以内の妊婦
など
アスピリン+
その他の成分
バファリンA 15歳以上

出産予定日12週以内の妊婦
ケロリン 15歳以上 (健胃:ケイヒ末) 出産予定日12週以内の妊婦
など
ロキソプロフェン
のみ
ロキソニンS 15歳以上
出産予定日12週以内の妊婦
胃・十二指腸潰瘍、心臓、肝臓、腎臓、血液の病気の人
ロキソプロフェン錠「クニヒロ」 15歳以上 出産予定日12週以内の妊婦
胃・十二指腸潰瘍、心臓、肝臓、腎臓、血液の病気の人
など
ロキソプロフェン+
その他の成分
ロキソニンSプラス 15歳以上
出産予定日12週以内の妊婦
胃・十二指腸潰瘍、心臓、肝臓、腎臓、血液の病気の人
ロキソニンSクイック 15歳以上
出産予定日12週以内の妊婦
胃・十二指腸潰瘍、心臓、肝臓、腎臓、血液の病気の人
ロキソニンSプレミアム 15歳以上
出産予定日12週以内の妊婦
胃・十二指腸潰瘍、心臓、肝臓、腎臓、血液の病気の人
など

(厚生労働省 市販の解熱鎮痛剤選び方より引用)

 

 

 

 

鎮痛薬(鎮痛剤)と頭痛

2023.02.01 | Category: 頭痛

肩こりや、気圧の変化などが原因で頭痛を併発してご来院される方が多くみうけられます。
頭痛が主訴の場合には、まずは専門医の診察を受け、病的なものが原因であるかどうか確認する必要があります。
医師に異常なしと言われた場合には、ご自身の頭痛のタイプにあった治療を受けて頭痛の軽減を試みて頂けたらと思います。
患者様に、頭痛時の対処をお伺いすると、市販の鎮痛薬を服用している方がほとんどです。
但し、頻繁の服用は逆に慢性頭痛の原因になるといわれておりますので下記を参考にしていただけたらと思います。

薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)とは?

鎮痛薬に頼りすぎると頭痛が慢性化する

月に1~2回の頭痛ならわざわざ病院へ行かなくても市販の鎮痛薬や処方された鎮痛剤を飲めばよい、というのが日本において一般的な認識かもしれません。しかし、頭痛がひんぱんに起きる人が、そのつど鎮痛薬を連用していると、それによって頭痛を慢性化させてしまう恐れがあります。

1日4時間以上の頭痛が月に15日以上(1年に180日以上)出現するものを「慢性連日性頭痛」といいます。

朝起きてから夜寝るまで頭が痛いという状態が1カ月も2カ月も続くので、患者さんにしてみればこれほどの苦しみはありません。このような場合は、「慢性の片頭痛」「慢性の緊張型頭痛」「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」の3つの可能性が考えられます。

診断に当たっては、「市販の鎮痛薬を1カ月に15日以上(薬にカフェインが含まれている場合は10日以上)飲んでいないかどうか」をチェックします。もしこれに当てはまれば、それは薬によって起きている「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」の疑いがあります。

 

薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)の原因は?

月に10日以上鎮痛薬を飲み続けている人は要注意!

「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」とは、アセトアミノフェンや非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs=Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)などの鎮痛薬、トリプタン、複合鎮痛薬(鎮痛薬とカフェインの合剤など)、エルゴタミン製剤などの薬を常用することで起きてくる頭痛です。

頭痛持ちの人は、またいつ頭痛発作が起きるかわからないという不安があるため、痛いときはもちろんのこと、頭が痛くなくても予防的に薬を飲んでしまいがちです。「今日は大事な会議があるから、前もって薬を飲んでおこう」とか、「今日は友だちとコンサートに行くので、頭が痛くなったら困るから薬を飲んでおこう」などという具合に薬への依存がエスカレートしていく傾向があります。すると薬の量が増え、効き目が持続する時間も短くなり、やがては、痛みの水面下で脳の過敏状態が増大し毎日のごとく痛みを敏感に感じとってしまうケースがあります。これが「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」です。

「毎日、朝昼晩、市販の鎮痛薬を買って飲んでいるけれど、全く痛みがとれない。もしかしたら脳腫瘍ではないか」と不安になって頭痛外来を訪れる人も少なくありませんが、それは「頭痛が起きたら鎮痛薬」ということを長年続けてきて、正しい治療を行ってこなかったからという場合がほとんどです。
「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」の診断基準は、月に15日以上鎮痛薬を飲んでいる場合となっていますが、実際には月に10日以上飲んでいる人は要注意と思ったほうがよいでしょう。特に無水カフェインを含んだ鎮痛薬は依存性を招きやすいので気をつけたいものです。

(ロキソニン なるほど!痛みの話より引用 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/understand/headache/type04.html)