部活動などにおける身体の痛みについて
夏休みは授業がなく、部活動などの練習量が増える時期です。
特に、新一年生は日常の練習に慣れてきたころであると同時に、今まで蓄積されてきた筋肉疲労から身体の痛みが現れやすい時期でもあります。
怪我をした覚えがないのに身体に痛みがあるため整形外科などを受診したところ、特に原因となる異常所見がなかったという例はめずらしくありません。
運動不足で筋肉が硬くなることとは逆に、運動によって筋肉が硬くなることはなかなか理解してもらえない事でもありますので運動によって筋肉が硬くなることと、関節可動域が低下することについて少し説明させて頂きます。
1. 筋肉疲労
運動をする際に筋肉にかかる負荷やストレスにより、筋肉繊維が損傷を受けることで起こる状態です。運動が続くと、筋肉は休息を取ることなく使用されるため、疲労が蓄積していきます。
2. 筋肉の硬化
筋肉が疲労すると、その部位の筋繊維に微小な損傷が発生します。この損傷が回復する過程で、筋肉が硬くなることがあります。硬くなった筋肉は本来の柔軟性を失い、運動時に適切な動きを行うのが難しくなります。
3.関節可動域の低下
筋肉が硬くなると、その周辺の関節も制限されることがあります。筋肉は関節を支える役割を果たしており、筋肉の硬化によって関節の可動域が制限されることで、運動時の動きが制約されることがあります。
4.疼痛の誘発
筋肉の硬化と関節可動域の低下は、運動時に負担が増加し、関節や周囲の組織に過剰なストレスがかかる原因となります。これによって、運動時に痛みや不快感が発生することがあります。さらに、疲労した筋肉は正しく機能せず、不適切な姿勢や動作が増えることも痛みを誘発する要因となります。
このような、運動によるパフォーマンスの低下の予防と対策は運動前後の適切なウォーミングアップとクールダウンです。
練習による筋疲労の回復のため適切なストレッチやリラックス法を取り入れ筋肉の柔軟性を保つことが重要です。
また、なかなか改善しない痛みはお近くの鍼灸院や接骨院をうまく活用することも一つの方法です。
お困りの症状などございましたらお気軽にご相談下さい。